2012年12月31日月曜日

英単語 renounce

renounceは、「放棄する」「断念する」という意味を持つ動詞で、re + nounceで構成されています。

接頭辞reについては、「再び」という意味がよく出てきますが、それ以外にも3つの意味があり、合計4つの意味があります。すなわち、「再び」に加え、「後ろへ」、「反対に(against)」、そして強意を示します。
renounceのreは、このうちの「反対に」という意味で使われ、reportやannounceを表すnounceとくっついて単語を形成しています。反対に宣言する、すなわち、一度は保有を宣言し、二度目には反対に破棄を宣言する、というところから、「放棄する」という意味になっています。

[例文]
Diogenes had renounced material wealth altogether (NHK実践ビジネス英語2012年12月26日放送)

2012年12月28日金曜日

英単語 muster

musterという英単語には、いくつか意味があります。よく出てくるものは、
1. (軍隊などの隊員を)集合させる
2. (勇気、熱意などを)奮い起こす
です。

一見すると全く共通点がないように思いますが、この共通点は、「目に見えた形に表す」というところにあります。これは、このmusterの語源が、"monstrare"というラテン語にあり、これが"to show"を意味しているからです。隊員を見えるようにすることは、隊員を集めることになりますし、勇気を見えるようにすることは、勇気を奮い起こすことになります。muster the soldiers、muster courageのように利用します。

英単語 ascetic

asceticは「禁欲主義の」「苦行の」を意味する言葉です。
古代ギリシャ語のaskesisに語源があり、これは訓練や修行を意味していました。
asceticには、self-denial的な意味は元々含まれていなかったのですが、物理的な修行にはself-denialが必要なため、その意味が現在までに追加されてきました。

an ascetic life、an ascetic Buddhist priestなどのように利用します。

英単語: subsist

subsist onという形で、「~で生計を立てる」を意味します。

survive onやlive on と同じような意味になります。
また、近いものに、中学生時代に勉強したmake ends meetがありますが、こちらは、生計を立てる、というよりは、やりくりをする、生活の収支を合わせる、という意味になります。

He subsisted on onions (NHKラジオ実践ビジネス英語2012年12月21日放送)などというと、玉ねぎを食べて暮らしていた、という意味になります。

英単語 concur

concurは同意するという言葉で、agreeと同じ意味ですが、formalな表現になります。
自動詞なので、withなどの前置詞を用いて利用します。

[例文]
Kay concurs with Paul about the best way to spend money (NHKラジオ実践ビジネス英語12月20日放送)

名詞形になるとconcurrenceになり、(意見の)一致や同時発生、という意味になります。

2012年12月26日水曜日

英語表現: clutter up

clutter upという表現は、「散らかす」という意味を持ちます。散らかす、というと、同じような言葉にlitterとscatterが存在しますが、少しずつ意味する内容が異なります。

clutter upは、机の上や部屋を散らかす、というニュアンスで利用します。
[例文] I don't want to clutter up the room

litterは、その英単語が名詞として「ゴミ」を意味するため、動詞として「散らかす」という意味を示す中でもゴミをイメージさせます。
scatterも、散らかす、という言葉ですが、ものが分散していろいろなところにあるイメージや、小さいものが散らかっているイメージです。世界中に散っている、点在している、などのように使うこともあります。

2012年12月19日水曜日

英単語 well-heeled

well-heeledは、wealthy、すなわち「裕福な」という意味です。

well-heeledがなぜwealthyという意味になるかについては、昔のcock-fightingから来ています。cock-fightingに参加する鶏の中で、鋭い蹴爪(けづめ)をつけた鶏のことを、well-heeled cockと呼んでおり、そこからwell-heeledは「武器をよく装備した」という意味になりました。
そして、武器をよく装備できるのは金持ちなので、well-heeledはwealthyという意味を持つようになりました。

【例文】
Airlines want more well-heeled passengers to fly with them. (NHKラジオ実践ビジネス英語2012年12月13日放送分)

2012年12月17日月曜日

英単語 toss-up

「どちらとも言えないこと」「五分五分」という意味になります。
コインを投げて、表裏の確率は五分五分、というところから来ています。
2者から1者を選択する際に、明確な基準がない状況、というニュアンスで利用されます。

[toss-upの例文]
"it is really a toss-up between company X and company Y. They're both offering an excellent deal"(NHKラジオ実践ビジネス英語12月12日放送分)
"it's been a toss-up as to which was worse: hospital food or airline food"(NHKラジオ実践ビジネス英語12月12日放送分)

2012年12月14日金曜日

英単語 emanate

英単語 emanate は、「(~から)発する」という意味を持ち、stemと同じ意味を持ちます。

このemanateは、ラテン語にて外を表す"e"と流れることを示す"manare"が語源になっています。
自動詞・他動詞の両方の形態で利用されますが、「(~から)発するという意味で利用される際には、自動詞として、emanate fromの形で利用されます。

(例文)
Modern algebra essentially emanated from Muslim culture in the Middle Ages. (Pass単熟語英検1級より)


2012年12月10日月曜日

英単語 candid

candidは、「率直な」という意味を示します。

その語源は、ラテン語で「白」を表現するcandから来ています。
白いこと、から「率直な」の意味を持つcandidが出てくることは想像に難しくないですね。

candを語源に持つ他の単語の一例としてcandidateがありますが、これは「候補者」を示しますが、これもやはり「白」に関係しており、ローマ時代、選挙の候補者はみんな「白」の服を着ていたことからきています。

英単語 divulge

divulgeは、「(秘密など)を漏らす」という言葉で、disclose、reveal、let outなどのsynonymです。

ほかの言葉より少しformalな印象があり、教養を感じさせる言葉です。
ニュアンスとしては、ある特定の人に情報を漏らす、打ち明けるという感じになります。

ちなみに、、leakも近い意味の言葉ですが、divulgeのtroponymに相当し、divulgeする方法のひとつになります。匿名性を維持した形でdivulgeする、というニュアンスが強くなります。

2012年12月8日土曜日

英単語 extravagant

英単語extravagantは、「浪費する」「無駄遣いをする」 [adj] などの意味になります。

この単語中のvagという語幹は、ラテン語のvagariからきており、"wander"「さまよう」という意味を持ちます。
vagabondやvagueも同じ語源からきており、vagariの「さまよう」の意を組んだ意味を持っていますね。


英単語 tipsy

tipsyは、「ほろ酔いの」を意味します。

これは、「傾く」の意を持つtipから派生しており、tipsyとなると、まっすぐ歩けず千鳥足である状況を指し示しています。

tipという言葉は、通常は「~にチップを与える」という意味で用いることが多いと思いますが、同時に、「傾く」という自動詞や、「傾ける」という他動詞の意味もあることにご留意ください。

tipsyは、I feel a bit tipsyなどのように利用されます。

2012年12月6日木曜日

語幹: "dict"

この語幹は、sayやproclaimという意味のラテン語の"dicere"が元になっています。

様々な単語がありますが、この語幹が単語の先頭に来る例として、dictate (言うことを書き取らせる)やdictionary(辞書[言葉遣いを集めたもの])があります。
逆にこの語幹が単語の末尾に来る例としては、indict(起訴する)やpredict(予言する[前もって言う])などがあります。

ちなみに、indictのcは無音です。中世英語では、このcは省略して"enditen"などと書かれていましたが、現代英語になる過程で、昔のラテン語源の単語の名残を残すために、このcがわざわざ加えられたという経緯があります。

英単語: "secular"

"secular"という英単語は、Latin語の"saecularis" (= of the age)を語源としています。
すなわち、来世や死後の世界を考えなくて良い「現世の」という意味になり、そこから「宗教に関係ない」という意味になりました。

NHKラジオ実践ビジネス英語の2012年11月29日放送の中では、"the general rule of thumb at holiday parties is to have decorations lean toward secular side"として使われています。

Idiom: "rule of thumb"

「おおまかなやり方」や「経験則」という意味を持ちます。

キッチリとした法則ではなく、だいたいの、というニュアンスを持っており、このidiomは、長さを測るのに定規のように正確なものではなく親指を利用していたことから来ています。

Heuristicsという言葉に意味が近いですね。

NHKラジオ実践ビジネス英語の2012年11月29日放送の中では、"the general rule of thumb at holiday parties is to have decorations lean toward the secular side."として使われています。

2012年12月3日月曜日

英単語 "wrinkle"

"wrinkle"は皮膚や皮の「しわ」を意味する単語です。

この単語は商品名に使われていることもあります。例えば、化粧品の「ドモホルンリンクル」とは、英語で"Domohorn Wrinkle"と記述され、年齢の「シワ」に負けないという意味があるそうです。

この単語を使い、"add another wrinkle"のように言うと、「別の問題をもたらす」という意味になります。(NHKラジオ実践ビジネス英語 2012年11月28日放送)

2012年12月2日日曜日

英単語: "sterile"

"sterile"は、「殺菌した」という形容詞であり、"germ-free"という意味になります。

以下のようにして利用します。
"It is extremely important to use sterile bandages when treating a wound." (英検Pass単熟語1級)

Latin語の"sterilis"を語源としており、この"sterilis"は、現在英語の"barren"や"futile"を意味していました。そこから現在の、「土地が痩せた」、「不毛の」、「殺菌した」などの意味に発展していったものと考えられます。

2012年12月1日土曜日

英単語 "quell"

"quell"は、「~を抑える」「~を鎮める」という動詞であり、suppressとほぼ同義に用いられる言葉です。

この言葉の語源は、"cwellan"という古い英単語にさかのぼり、この"cwellan"は現在の"kill"を意味していました。そこから派生し、現在の意味に至ります。

"quell"を利用した例文として、以下のものがあります。
"He quelled his fear and dived into the river to rescue the boy" (「英検Pass単熟語1級」より)

2012年11月30日金曜日

英単語 "fluff"

"fluff"は、綿毛、けばなどの意味ですが、そこから[軽薄で]つまらないもの、くだらないもの、という意味も持っています。
NHKラジオ「攻略英語リスニング」2012年11月24日放送分では、 "fluff geared toward over-impressionable foreigners" のように使われており、「取るに足らないもの」的な意味で使われていますね。

2012年11月29日木曜日

語源: "ramus"

ラテン語 "ramus"は、現在の英語の"branch"に相当する言葉です。
形を変えて、"rami-"として使われることもあり、その代表例が、"ramification" (動詞は"ramify")です。

ramificationの意味は、「枝分かれ」「小区分」「成り行き」「結果」、などのようになりますが、すべて、"branch"を意味するラテン語の"ramus"から来ています。

また、ramificationは、「影響」というよりは「悪影響」として使われることもあり、legal ramificationなどと言うと、「法律問題」になります。


2012年11月28日水曜日

"wee"

"wee"は、「小さい」を意味する言葉です。

英語ではありますが、スコットランド的な雰囲気をおびた言葉のようで、ユーモア混じりに使われることが多いようです。また、しばしば強調のために "wee little"などの表現で用いられることもあります。

また、本単語は、昔の英語web(quantityやamountなどの量を表す単語)から派生したものです。

NHKラジオ「実践ビジネス英語」の2012年11月22日放送では、

"Even a wee drop can make me chatty."

という形で利用されていましたね。

2012年11月27日火曜日

"time-honored"

「昔からある」「昔ながら」の意味を持ちます。日本語だけ見ると、"longstanding"と同義に見えてしまいますが、"longstanding"は昔からある悪いことに対しても使えてしまいます。それに対し、"time-honored"は、良いこと、誇りに思うことに対して使われる点が大きく異なります。

尚、この言葉は、NHKラジオの実践ビジネス英語で2012年11月21日放送内容から抜粋したものです。

2012年11月26日月曜日

語源: "sinister"

"sinister"という英単語は、「邪悪な」「不吉な」などの意味を持ちます。

この言葉の語源をたどると、ラテン語の"sinister"にたどり着き、これは「左」を意味します。
現在の英単語とラテン語が一致しているのにびっくりですが、もう少し正確に語源を書くと、英語の"sinister"はフランス語の"sinistre"を語源とし、そのフランス語の"sinistre"はラテン語の"sinister"をもとにしているようです。

ラテン語で、この「左」という言葉は占いで多く用いられており、不吉なことを表していたようです。、そこから現在の意味になったようです。
上記の経緯より、未だに「左の」という意味を表す言葉として英単語の"sinister"が使われることもあります。

ちなみに、sinisterと対をなす「右の」を意味する単語として、"dexter"という単語があります。

2012年11月25日日曜日

"have a whale of time"

NHKの実践ビジネス英語(2012年11月15日放送)からひとつ、面白い表現があったので抜粋します。

"have a whale of time"

これは、口語表現で、とても楽しいひとときを過ごすという意味になります。whaleは地球上の最大の生物であるということから、途方もなく大きな、という意味合いで使うと説明がありましたが、そこから「楽しい」という意味が付加されているのが面白いですね。

語源: "be-"


今日着目するのは、"be-"。
これは、「~になる」「~をつけた」を示す語源です。

この語源からなる単語に、例えば下記のようなものがあります。

beware = be (~になる) + ware (警戒する)
befriend = be (~になる) + friend
bewilder (当惑させる) = be (~になる) + wilder (道に迷わせる)
belie (~を偽る) = be (~になる) + lie (うそ)

beについては、現在の英語のbeとほぼ同じものと考えて良さそうです。

ちなみに、語源には、ラテン由来のものと、ゲルマン由来のものがあります。
一般に、ラテンのものは硬く、ゲルマンのものはフランクな言葉になります。
ケースバイケースですが、ビジネスシーンなどでは、ラテン由来の言葉を使ったほうが、丁寧に聞こえるかもしれません。

語源: "ab-"


今日からしばらく、語源について勉強したいと思います。

本日着目する語源は"ab-"。

これは、「反対、逆、離脱」を示す語源です。この語源を利用したものとして、下記のものなどがあります。

abduct (誘拐する) = ab(離れた) + duct (導く)
abnormal (異常な) =ab(~から離れて) + normal(正常)
abscond (姿をくらます、失踪する) = abs (離して) + condere (隠す)
absent (不在の) = ab(逆) + sent(存在)
absorb (吸収する) = ab(~から離れて) + sorb(吸収)
abstract (抽象的な) = abs(~から離れて) + tract(引く)
abuse (悪用) = ab(基準から離れて) + use(使用)

こうやってみてみると、様々な言葉が存在していますが、どの言葉もabの示す「離れた」という意を反映した言葉になっていますね。

現在学習している方は、上記に登場するすべての語源を暗記するのは困難かと思いますが、まずは、"ab"だけれでも覚えておくと良いかと思います。今後、適宜語源に関する情報を掲載していく予定です。

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みなさんこんにちは。Trserv (http://www.trserv.org) のTuckです。
翻訳サービスを提供している我々ですが、その我々も、日々英語学習を重ねています。新しいことを勉強することもそうですが、既に知っている情報を整理・構造化して理解することも、非常に大切だと思っており、本ブログでは、そうした英語力upに向けたちょっとした情報を書き留めて提供していきたいと思います。
よろしくお付き合いください。